-作品小話-
「文化祭アニメーションの話」
今回文芸部なのにアニメを作ってみました!我儘言っちゃったのでその節はごめんなさい。
しかもテストもろもろで期間は一週間弱でした。計画性を持とう!
この作品は文芸部の作品のお話を元に描いてるので、良ければそちらの方もどうぞ…
そんなわけで当時残した記録とともに制作の思い出を書いていきます。
作者本人アニメなど作った試しがありませんでした。DSのうごくメモ帳も分からな過ぎてやめた身です。本当にどうして言い出してしまったのか。
とりあえず好きな曲のPVと好きなアニメの制作会社のものを凝視してみました。この地点ではfps(一秒間に何枚表示させるか)という言葉すら知らない。
ゲームするときに「なんかこの数字が大きい方が負荷重いんだよな…」というくらいの認識。
でも絵コンテ(お話の流れみたいなもの)って存在は聞いたことがある!ので描きました。全然無視して進むことになるんだけども。
以前にも何度かへちゃむくれの絵を無理矢理くっつけた動画なら作ったことがあり、その時に使っていた四コマノートがあったのでそれに描いていきます。
このノートは誕生日にもらいました。無印はすごい!
ちなみにこのアニメは一度没になっていて、絵コンテから作り直したりしてます。
右側にはこだわりたい点とか動きの流れを書いてます。矢印はカメラワークとか。
この時は持ち合わせの知識から「あれとあれをくっつければできるかも」など技術的なこと一切考えずにやっていました。この後泣くぞ。
絵の技術も動画の技術もビギナーなので、できることが少ない中で無理くり作っています。
それでも「やりたいこと→どうするか」の思考のスタンスは変わってくれない。悲しい。
一通り絵コンテを描いてメンバーに確認したり。特に自分の作品じゃないキャラクターは不安がすごい。
ここから絵コンテを元にラフ(下書きより雑なもの)を描いていきます。ここからデジタル!
ここにきて「あれ...全然分からないけど?」となります。
靴とか描けんのですわ。苦手なのになんで靴のカットがこんなにも多い?
あとヒトを360°理解してないのでラフの段階から破綻してるところもしばしば。しかも破綻に気を取られて構図がクソになっているぞ。∞ループ。
それでもラフまでは気楽です。それっぽくなればいいのでね...
ただパースのパの字も分からない人間にとって建造物は苦行でした。より合わせの知識、頑張ってくれ。
冒頭の通りfpsのことを知ってから目の前が真っ暗になります。普通のアニメのfpsは30。
一秒に30枚フレームあるということで、一番ぬるぬる動かしたいなら一秒に30枚絵を描けばいいわけです。
さてここで、「だいたいどれくらいの枚数か知らんな…」。
作ったことないからね。
つまり違和感なく動かすには何フレームに一枚描けばいいのかってことです。
現代便利なもので、YouTubeでコマ送りができました。好きなPVをひたすらコマ送りして絵の動きを眺める奇人。
結局見せ場は1フレームに1枚、そうでないところは2フレームに1枚がベターということが分かり、手探りで進めていきます。
ラフが終わったら下書きです。気づいちゃったな、こりゃ大変なこと始めちまったかもしれん。
下書きはラフよりも書き込んでいきます。つまりは苦手な靴だとか人間だとかをしっかり描かないといけない。
誤魔化しがきかないわけです。ひい。
あとはこの段階でなめらかに動いてくれないと困るので、gifを量産して確認していきます。
オニオンスキンという前後の動きを確認できる機能でなびく様子などを描いたりしてます。
没になったラフは基本ここで消えていくことになります。
いよいよ線画に入っていきますが、ここでまた気付きが。
「線画…苦手だな……」
普段自分は厚塗り(基本的に線画を用いずに下書きに色を塗って仕上げていく方法)を使っていたのですが、理由は線画が超苦手だから。
特にカラーのイラストにおける線画が苦手で、どうしても線画の太さのバランスが取れませんでした。
ましてやアニメの線画なんぞ知らんて。
好きなアニメのスクリーンショットを透かして線画の太さを調節したりしてました。
あまり書き込むと不自然になるとか学ぶところは多々ありまして。
線画は下書きよりも苦手が顕著に出ます。薄い色の靴の描写とかなくて助かった!
止まることなく画面を動かしたかったので人の顔もアップ以外で苦しむことはあまりありませんでした。
でも引きのときにどこを省略するかとても悩んで今も解決策が出てません。う~ん。
ちなみに線画が一番時間かかりました。
色塗りも難関でした。キャラ設定の時のシートは光が無色なのが前提なので、夜の街だとか海の中だとかで影と光の色が変わってきます。
あとは一つの動画にするときに彩度を高くするので、それも加味して色を選ばなければいけない。頭パンクしてしまう。
これも好きな動画の色味を見て判断してました。割とうまくいった気がします。
色を塗っていくとつまらないところも顕著になるもので、花火のところなどちょいちょい光のようなものを足しました。
好きなアニメをコマ送りして形をまねる感じ。フラッシュに著作権ってあるんですかね、あったら怒られそう。
影も制作の途中で変更があったりして、よくよく見ると結構序盤と最後で違ったりします(告白)。
HPに切り出したシーンの影はお気に入りです。あと1フレームだけ表情をずらしたりして自然ぽくしたり。できたかな……
この段階で1シーンだけ間違えて保存してしまったものがあり(挿入したシーンだったので保存番号がややこしかった)、1からになってしまったシーンがあります。
建造物……精進します。
アニメ制作前にVHSに魅入られてしまったこともあり、編集はレトロっぽくしました。
スクリプト(一定の手順を実行してくれるもの)があったのでそこまで大変なことはしてない。
ただ、PCが悲鳴を上げ続けてしまいプレビューが見られない。なんてこったい。
ブラー(ぼかしみたいなもの)を多用してしまったのが仇となりました。負荷の思い編集は最後に回そう!
おかげで動画の境目がずれたりしてしまっているところがしばしば。悲しいね。
BGMも自分の好きなジャズ?だったのでVHSの音質としてあっていた気がします。
文字の表示のさせ方など至らぬところも多く……反省してます。
約5時間の出力を終えてはじめてのアニメ制作が終わりを迎えました。準備中に騒ぎっぱなしでごめんよ。
でもとても楽しかったです。沢山学ぶこともあったので…
次作るときはもっと構図に凝ったりアニメーションとアニメーションを重ねて立体感を出したり、やりたいことは山積みです。
編集ももっと技術を上げたいですね。背景もしっかり描けるようになりたい……
改めてアニメーターさんというのはすごいなあと思うのでした。普段あまりアニメ見ないけども。
絵で表現できることと字で表現できることを上手く統合させるのに、映像というのはいい手段だと思います。
双方の表現を上手に成長させていいモノを作れるようになりたいですね!皆さんにも今回の作品をちょっとでも面白いと感じていただけたら幸いです。
それでは!
設定画