物語のジャンルで「ボーイミーツガール」は言うけど「ガールミーツボーイ」とは言わないのは何故なのだろう。恋愛小説の王道で、少年と少女が出会う話。後者で検索しても一本の映画しか出てこない。
どうやら語源はフランス映画の題名からとったらしい。1984年に公開されたレオス・カラックス監督の「ボーイミーツガール」。恋人に振られた主人公が自殺を図ろうとするところから始まる。この時点でもうよくある恋愛映画の域から出ているように思えるのだけどどうでしょうか。
女子高生が食パンを咥えて「いっけなーい! 遅刻遅刻!」と走っていたら曲がり角で少年とぶつかる例のあれ(参考:遅刻する食パン少女)はガールミーツボーイって言っていいのかな。そもそも王道じゃない?
海外の創作物の題名ってそのまんまなのが多い印象。アメリカのミステリドラマ「Castle」は主人公の苗字だけど日本で言えば「山田」に相当するのだろうか。日本では「キャッスル~ミステリー作家は事件がお好き~」とか「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」となっていた。逆に日本の服やらに書いてある英語を訳すと意味が通らなかったりする。文法が間違ってることさえある。なんだかなあ。もしとりあえず英語にしておけばいいという安い考えで売っているならあんまり共感できない。もちろん言語にはそれぞれの良さがあるが自分は日本語が大好きでたまらない。他言語について無知なせいかもしれないけど。
うわ、脱線した。元々線路などないけど。熟語の題名の小説は勝手に大御所っぽさを感じて憧れる。捻った題を考えなくて済む言い訳にもなったりならなかったり。もういっそ「1」とか「2」とかって題にしたい。ネット小説界隈ではまだまだ長いのが主流のようです。一番に目に入るからあらすじのようになるのは当然の帰結かもしれないけど工夫を感じて面白いなあ。ちょっと寂しいような気もするけど。住野よるとかは一文丸ごとの題名でも惹かれるのに、説明文のようなやつは醒めてしまう。でも結局は好みの問題か。あ、シメだけはかっこつけよう。
皆様に明るい春が訪れることを願っております。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
Comentarios