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寝違えと鯖 by静寂はる


 しじまです。こんにちは。    暖かい日が多くなりましたね。最初はこわごわと始めたこのブログも、もう4周目。今は前よりもすらすらと書けるようになってきました。よかったよかった。        春休み中のある日、眠りから覚めたら軽く寝違えていました。おそらく人生初。  春休み期間中の自分は、規則的だが学校がある日々とは少しずれている生活サイクルを送っていました。夜中に寝て、朝早く起き、朝食を食べ、また寝ることの繰り返し。朝起きて食べ物を体に入れるとエネルギーが発生して目が覚めるものの、その後にゆったりと時間を過ごしているうちに少しづつ眠くなる。約束事がない日はそのまま寝ていました。食べた後にすぐ横たわると胃が苦しげに音を鳴らすので、机の上で突っ伏して寝ました。寝違えた原因はここにありますね。真っ直ぐの状態から首を90度下に向け、さらに90度、顎と肩が触れるほどに曲げた状態で長い時間を過ごしたのですから。その上、突っ伏しているので首という体の節目に負担がかかります。まあ、痛めますよ、そんな体勢だったら。首の鈍痛は二日間続きました。痛かったです。それだけです。      話は変わりますが、私はしめ鯖が好きです。鯖の押し寿司も好きです。

 ある日、店で一本の鯖寿司を買いました。いざ食べようと目の前に鯖を置いたときに、はっと私はある発見をしました。

ああ、鯖って綺麗な身体してるな、と。銀色の薄い皮の上に、青みを帯びた黒の線がじわじわと侵食しているような模様。今までは気にしたことも無かったのに、特に注視することもなく突然気付きました。

 思い浮かべよ、と言われて今まで自分が想像していたような、きっちりと色の境目があり、滑らかな曲線を描いている鯖の模様は実際には違ったんです。

 自分は恐らく今まで思い込んでいた像と現実との差を知ったことによる驚きと、鯖の持つぼやけた線の模様を、直感で良いなと思ったことで感動を生み出したのだと思います。      絶対的なものはないと考えると、気分が楽になりますし、楽しいことが増えます。どんなに説得力のある言動でもよく探せば欠点は見つかりますし、体験して得た知識も、それらは自身の血肉にはなりますが絶対的な真理にはなりません。そのため、極端で依存性の強い思想に自身を縛ってしまうと、そこから抜け出すことを恐れて思考停止してしまうのだと思います。  ですが人が集まって暮らしている以上、規則などの定まったものは規模の大小に関わらず必要となるし、安心にも繋がります。

 決まったことを盲目的に守ることは辛くなるし、規則を放棄して生きることもできないので、上手くバランスを取っていくことが大切なんだなあと考えています。  これに従えば良い、というものが無い環境で今まで生物が続いてきたのはすごいことなのかもしれません。迷うことを放棄せずに、時にはそれらの摩擦などを美しいものとして捉えて幸せに暮らしてきたのだなと思って。    たまには鯖の模様をじっくり見て綺麗だなあ、なんて感動しながら真面目に生きていきたいと思います。      以上、最近あった全く身にならない、かつ僅かに誇張した自分の体験のお話でした。あまり面白そうなネタが思いつかなかったんです。          今回は本の紹介をお休みします。  現在ある作家さんに興味を持っておりまして、その方の作品を探って一気に読んでいます。次回はその中から自分が好きな何作品かを選んで紹介できたらと思います。        今は夕方。書き始めたときは暖かかったのに、気温が急に下がってとても寒くなりました。鳥肌が立ってます。まだ帰宅チャイムも鳴っていないのに。    毛布を羽織ります。それではまた。  

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