初めての一人旅
- 部 文芸
- 9月17日
- 読了時間: 2分
こんにちは、八月一日です。
この夏休み、私は生まれて初めての一人旅に行きました。とはいえ、目的地は名古屋、しかも日帰りの小さな旅です。それでも私にとっては、確かに「初めて遠くへ出かけた」という特別な経験でありました。
名古屋を選んだ理由は単純です。好きな漫画家の展示会が開かれていたからでした。交通には高速バスを用いましたが、これがまた想像以上に快適で、Wi-Fiに電源、そして隣席は空席、快適すぎました。片道七時間の道のりも行きはただ眠りに身を委ねて過ぎて行きました。ちゃんと首を痛めるという副産物はありましたが、それすら今では小さな笑い話です。
名古屋に着くや否や、念願の展示会場へ足を運び、しっかり散財しました。予定よりも早く見終えたため、少し名古屋の味を楽しもうと街を歩きましたが、思うような店は見つからず、結局駅のひつまぶしを食べました。けれどこれがとても美味しくて高いお金を払った甲斐はありました。
帰りもも高速バス。読書感想文のためにテッド・チャンの『あなたの人生の物語』を読みながら長い帰途を過ごしました。結局、移動に十四時間、名古屋滞在はわずか四時間という不思議な旅程となりましたが、それもまた一人旅の面白さでしょう。
初めての遠出は、短くも濃い思い出となりました。次の日曜日、あなたもふと遠出を試みてはいかがでしょうか。きっと、普段の自分では気づかぬ風景に出会えるかもしれません。
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