カリフの部屋第一回
- 部 文芸
- 6月15日
- 読了時間: 3分
初めまして。正当化リフと申します。相変わらず暑いんだか否かがよくわからない時節、皆様にはお身体を大切になさるようにしていただきたいものです。
せっかくなので私の興味分野についていくつか語っていこうではありませんか。唐突すぎないかって?こういう者です。お見知り置きを。
今回はそのうちのパート1ということで、「言語と音声」について少し掘っていこうと思います。
たとえば日本人は英語を話すとき、しょっちゅう訛ります。カタコト英語とか、ジャパニーズアクセントとかった呼ばれるものです。一般に、そのような訛りなどを無くしたいと思っている人が多数なのではないでしょうか。たとえそれが叶わないと思っていても。事実、ネイティブが喋る英語ってかっこいいですもんね。「ああやって話せるようになりたい」とか、一度は思ったことはあるでしょう。もし、それを矯正できたら、と思えたなら、『音素』にフィーチャーすることが大事です。言語能力に長けている子どものうちはリスニングをするだけで伸びるかもしれませんが、成長していくにつれ、力は衰えていきます。そして湧き出てくる「なんで『音素』に焦点を当てる必要があるの?」という疑問に答えるべく理由を紹介しましょう。
まず、日本語と英語の子音や母音の発音は、実はかなり異なるということ。たとえば、日本語には五十音なるものがあります。縦から読むと、共通する子音で並んでいるはずです。ア行、母音のみなので良いでしょう。カ行、これは全て同じ子音/k/から始まりますね。良いでしょう。サ行、これはサシスセソの五音なのですが…。あれ?サ、ス、セ、ソは同じ/s/なのに、シだけ/ɕ/じゃありませんか!要は、五十音とかいう存在そのものが英語の発音における元凶なのです。他にもザ行、タ行、ダ行、ナ行で同じ現象が起こっています。ナ行はちょっと曲者ですが。なんなら最後にひとまとめにされている「わ」「を」「ん」、トドメです。「を」はウ段に入ってることが多いですし、「ん」は「わ」「を」とひとまとめにしてはいけません。なんなんだこいつら。まあ、日本語において「ん」つまり撥音は、かなり置き場所に困る存在ではあるのですが…。というように、かなり悪さしてやがります。五十音とは関係ないのですが、日本語の「ウ」は英語のuと音が違っていて日本語は唇を丸めない(非円唇)/ɯ/ですが、英語は唇を丸める/u/なのです。その他にも、英語には日本語にはない母音(例:/ɪ/,/æ/,/ʌ/,/ɔ/,/ə/)がいっぱい出てきます。それが原因で、英語をネイティブっぽく喋れないのです。
もう一つ、アクセントの位置です。正直、日本語を喋っている私たちからするあんまり馴染みのない概念です。普段は気にしないですが、日本語はアクセントが割と規則的かつ体系的です。たとえば、私のペンネーム「正当化リフ」、語頭の『せ』と『り』にアクセントをつけるとこの字の通りになりますが、『せ』と『か』にアクセントをつけるとただの世界史用語になってしまいます。このくらいはっきりしているのですが、そのせいで、英語を話すときに日本語の感覚でアクセントを入れてしまいがちです。これも日本訛りっぽく聞こえてしまう原因の一つといって差し支えないでしょう。だから英語では訛りのことをアクセントと呼ぶのかはえーと勝手に納得している私がいました。
こうやって、音素に着目してみるとかなりわかりやすくなったんじゃないかと思います。あとは日本語にない母音を練習することとアクセントの位置をきちんと覚えることですね。暗記ゲーです。暗記が苦手?ならば気合いだ!!!!
以上長文、正当化リフがお送りいたしました。
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