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はじまり by静寂はる

更新日:2021年3月14日

 本日から毎週土曜日、部員が交代をしながら記事を更新します! ……………………………………………………    皆さんはじめまして。静寂はると申します。      ここは作品外でお話が自由にできる場ということで、まず自己紹介がてら自分の名前の由来からでも話したいと思います。  まず“静寂”から。これは部員紹介でも書きましたが、透明が好きなのでそれと関連しています。(詳しくは後ほど)「せいじゃく」と書いて「しじま」と読むことが面白いなと思い、かつ「しじま」が大和言葉であったことが決め手でした。  次に“はる”ですが、こちらは単純に好きな季節が春であることが由来です。春の、肌にやさしい日差しと美妙な桜の花が心を和やかにさせてくれます。最近では暖かい日も増えているので、そんな日にはどこか浮足立つような気分で一日を過ごしてしまいます。  ちなみに名前を決定した後に初めて知ったのですが、「しじま」には「口を閉ざして喋らない」という意味もあるようです。確かに自分は一人で考え事をすることが好きですが、人とお話をすることも大好きです。ただ好きというだけで得意とまでは言えないかもしれないですがね。念の為に補足しておきます。  「しじま」と「はる」が良いバランスを取ってくれていたらいいな…なんて都合のいい想像をしています。      現在、ニつほど自分の短編を公開しています。内訳としては初めに出すと決めていたものが一つ(夜間微香です)、テーマ作品が一つ(毒の芳香)ですね。あと、もうすぐバレンタインデーがあるので、それに乗っかって一つか二つ短篇を載せるかもしれません。    載せている自分の作品を読んでくださった方ならばわかるかもしれませんが、自分の短編の舞台となるのは夜に近い時間が多いです。これは現在の自分が短編を書いてとりあえずの満足をすることができるのは、自分の好きな時間やテーマであるときのようだからです。昼間の短編に挑戦したこともあるのですが、毎度ただ登場人物がハイタッチをするような展開になり、中途半端に終わってしまいます。          ( /^ω^)/♪♪\(゚ー゚\)  そのため、現時点で自分が太陽の下で進行するお話を書くとするならば、長編の中でのことになりそうです。それを実践すべく今、長編を書いているのですが、そこでは日焼けをした主人公も雪を被った主人公も登場します。元気なお話です。しばらくしたら少しずつ公開する予定です。完結できるように頑張ります…。  あ、それと部員のページに書いている「存在感のある透明」についてのことも少し話そうかと思います。  透明なものって日常の中の至るところに存在していると思いませんか? 一番身近にあるものとすると空気や水と言ったところでしょうか。表現として「透明感のある肌」などもあります。(大抵のそれはもっちりすべすべで色白である)  他のものの存在を目立たせるように常にその場にいるのに、あまり注目されずにいる透明。けれど、それらに光が当てられると本当に無限を感じさせるよな美しさを放ちます。例えば曇っていた空から陽光が差し込んできたとき、または夜にイルミネーションに照らされている噴水だったり。ふとした瞬間にそれらの感動は生まれるものです。  騒がしい日々の中で自分が絶対的に信頼できる不変のものとして「透明」を探す行動が、私にとっての癒しであるのかもしれません。魅力的な透明を表現しようと作品を書くなかで、それらに知ったかぶりをしないように探究をし続けています。    それでは今回の最後に、本の紹介をして終わりたいと思います! 自分が担当する回では、毎度本の紹介を入れたいと考えています。本日は二冊です! 一冊目!

(画像: https://honto.jp/netstore/pd-book_01344885.html)



『笑いの騎士団 スペイン・ユーモア文学傑作集』



編:東谷 穎人           

出版:白水社

 非現実を現実として描くことで人々の笑いを誘うような一冊です。皮肉満載なので、まるでお笑い劇場の観客になっているような気分で読むことができます。人に対して退屈だなと感じている方には特にオススメです🙃


二冊目!!

(画像: https://mwbunko.com/special/koi-kiseichu/koi-kiseichu.html)




『恋する寄生虫』


著 :三秋 縋

発行 :KADOKAWA アスキー・メディアワークス  《あらすじ》  潔癖症、かつ失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじりは、社会復帰に向けて共にリハビリを行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。だが、ある時二人はその恋が〈虫〉によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを知る。〈虫〉について探る中で、二人が持つ生や愛に対する葛藤が鮮やかに描かれている作品。   自分は三秋縋さんの著作をよく読んでいます。三秋さんの作風を自分なりに例えるとすると、«もうじき本格的な冬になるだろうという頃の夕方に二人が歩いている。すると一人が突然くるっと振り返って「こんな話があるんだけど…」と話し始める»というような和やかな時間が終始貫かれているようなイメージです。「できることなら誰も傷つけたくない」という姿勢が読者を惹きつけているのだと思います。少なくとも自分がそうです。  『恋する寄生虫』は、繊細な恋情と寄生虫についての詳細の両方が同時に述べられていることもあり、読み進めるうちに落ち着かない気分になってくることが私にはありました。だからこそ、読み終わり、その結末を知った後には生温かい安堵感が胸に広がります。静かな迫力のあるお話です。  “寄生虫”の言葉に僅かでも関心を持った方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。  初めて自分語りというものをしたので、これで良いのかといささか不安です。どうでしょう、心地よく読んでいただけたでしょうか。次回からも楽しくお喋りをするような感覚で記事を書いていきたいと思います。少しずつ砕けた文を書けるようになりたいです。      ではここらで次の人にバトンを渡しましょう。 ここまで読んでいただきありがとうございました! 来週もお楽しみに!(と言っている自分が楽しみにしてる)



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