お久しぶりです。源治麿です。今回は、先月リリースさせていただきましたNew EP『Vision』について、少しばかり書こうと思います。お陰様でEP全体での総再生数も一〇〇〇〇回を越え、有難い限りです。一曲々々、出来るだけ簡潔にお伝えいたします。
一曲目に収録された「Fight 23(Intro)」は、今作のために書き下ろした新曲となります。源治麿の二〇二三年の総決算と位置付けた今作の始まりとして、一年を俯瞰して源治麿の身に起こったことを歌詞に取り入れてみました。結果として、なかなか惨めなバースとなってしまいましたが、その分、フックのReal Life Fighterとしての私の一面がより強調して描けたかと思います。
二曲目の「Vision」は、EPタイトルにもなっていて、今作収録曲の中では最古、二〇二三年四月の楽曲となります。久我山祭のステージでも披露させていただいた、思い出深い一曲です。少し、未来のことが不安になったときに、歌い出しの「俺も不器用 だから見えないVision」という歌詞が降ってきて、そのまま一曲として仕上げていきました。脚韻やフロウの展開で見ると、かなりの出来栄えなのではないかと自負しております。
三曲目に収録された「Strowman」は、シングルカットの影響もあってか、キャリア初のストリーミング総再生一〇〇〇〇回を達成し、源治麿の代表曲となっています。私の敬愛するプロレスラーからタイトルを取ったこの曲は、私自身のひ弱さや身勝手さなどの負の部分を、人に見せても大丈夫なようなレベルまで昇華させた結果の一曲です。この曲で私のことを知ったという方も多いみたいで、少し、恥ずかしいような気もします。
四曲目の「G.O.A.T.」に関しましては、前回のそぞろ日記において詳しく書いております。良ければそちらを参考にして下さい。
五曲目の「Do My Best」は、一曲目同様、今作のための書き下ろし楽曲で、締切日前日に完成したという裏話付きの一曲です。この世のラッパーの多くは「地元のマイメンと一緒に上に上がるぜ!」と鼻息荒く大声で叫ぶものですが、残念ながらたいして友達のいない私は、親から怒られるのを恐れつつ、狭い自室で一人、小声でボソボソとレコーディングを行っています。しかし、こんなみっともない私もまた、REAL HIPHOPなのです。私はやるべきことをやるのみ、無駄口叩く奴には中指立てるだけ、私だって一端のラッパーだ。そんなプライドから出来たのがこの一曲です。
そんなこんなで完成致しました『Vision』は、当初の目的通り、二〇二三年の源治麿の勇姿が詰まっております。ぜひ一度、聞いてみてください。皆様の健康なSurviveを祈っております。
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